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矯正用ミニスクリューは万能?

こんにちは。だいぶご無沙汰してしまいました。Boston矯正歯科、院長の長尾です。

今日は矯正用ミニスクリューのお話です。矯正用のアンカースクリューとかミニインプラントなど呼び名は色々です。直径1.2ミリから1.5ミリくらい、長さが8mm程度のものを、歯茎に麻酔を少しして埋め込みます。

こわっっと思われますよね。歯ぐきにネジを埋め込む感じです。そんなに痛くはないらしいです(私も自分がやられたことはないので)。この時、マスを少しだけというのが大切です。たくさん麻酔しちゃうと歯根のまわりにある歯根膜という組織を損傷してもわからないので危険になります。歯ぐきだけ麻酔する感じです。なので失敗して歯根膜を損傷すると患者様は痛みを感じます。痛いかも、、、と言われたらやり直しが必要になります。

歯根膜を損傷しても大丈夫?と聞かれますが、まず大丈夫です。もちろん100%はどこにもありません。実験では歯根膜4mmx4mmまでの大きさであれば回復すると言われています。しかしながら直径1.5mmのアンカースクリューの先端で4mmx4mmの大きさの損傷をつけることは難しいです。かすったくらいならば平気です。

ミニスクリューの成功率は?というと学会の出している情報でもだいたい80%くらいです。20%は失敗します。失敗はミニスクリューの脱落を意味します。歯ぐきに埋め込むわけですが、実際は歯ぐきの下の骨に届かないと矯正用のアンカー、固定源としての役目は果たしてくれないのです。きちんと骨まで届いていないとだいたい緩んできてポロリと取れてしまいます。取れるときは痛くない、らしいです。ミニスクリューも埋め込むときは麻酔しますが、役目を終えて外すときは麻酔をしないことがほとんどです。

万能か、否かの話でしたね。カウンセリングの際にミニスクリューを使用しないと私では治せないなーと思った患者様が最近いらっしゃいましたのでその話です。ちょっと埋入が難しそうだったので、矯正医ではない、外科処置の得意な先生にお願いしました。埋入自体はできたのですが、2週間後に拝見したところ周りの歯ぐきにミニスクリューが埋もれてしまっていました。いろいろ他の治療方法を考えたのですが、、、結局大学歯科病院をご紹介することにしました。

ミニスクリューは小さいですが骨に埋めることにより絶対的な固定源となりうるものです。しかしながら埋める位置が限定されているため、何でもかんでもどこでも使用できるわけではないです。

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