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ミニインプラントは怖くない!

皆様、こんにちは。ボストン矯正歯科の長尾です。お鍋の恋しい季節がやってきましたね。毎日お鍋のらくらく献立。やっぱり冬はいいなあ。

さて今日はミニインプラントと呼ばれる矯正の小道具についてお話ししようと思います。

ミニインプラントって何???

小さいインプラントです。かむ力には勝てませんので、歯を上に作ったりはできません。

大きさは私の使っているもので長さが8mm、直径が1.5mmです。とても小さいです。どうしてミニインプラントが矯正治療で必要なのでしょう?答えは簡単。歯以外に固定元になるものが欲しいからです。

矯正治療は押したり引いたり、ニュートンの第3法則、作用反作用で成り立っています。例えばインビザラインは圧下という歯を歯茎とともに上げる移動が苦手です。その時に、歯の周りに2本のミニインプラントを使用します。入れる時は少し麻酔をしますが、ものすごい痛い!とおっしゃった方はいらっしゃいません。そしてインビザラインを装着し、ミニインプラントからミニインプラントに小さい輪ゴムをかける、すると輪ゴムの力が上に働くので圧下がうまくいく。

他には出っ歯の方が抜歯をして、その抜歯のスペースを閉じるときに頬側の奥の方にミニインプラントを使用する。そして前歯からミニインプラントにゴムをかけて引っ張れば、普通より早く動きます。

これは反対ですね。大臼歯を前に持ってきたい図です。気を付けなくてはならないことは、ミニインプラントは歯より上に位置しています。この状態で引っ張ると、たてよこのベクトルに分けて考えて頂くと、前にも行くけど、上にも引っ張られちゃう。そして大臼歯がオープンバイトになる、です。

そんな時は輪ゴムを使って上の引っ張っている大臼歯から、下の犬歯に輪ゴムを患者さんご自身で毎日かけて頂く。いろいろ考えないと失敗します。

ミニインプラントが鼻の空洞に穴をあけたら???

上顎にミニインプラントを使用した方が脱離しにくい、らしいです。最新の脱離率は16%程度だったので少し前の20%より改善したと言えます。

上顎にミニインプラントをした方が脱離しにくいのであれば、そうしましょう。でもしかし、個人差はありますが、上顎は粘膜が厚く、骨が薄く、その上には上顎洞という鼻の空洞があります。上顎洞にミニインプラントがささったらいやだな、と思っていたのは昔の話になりつつあるようです。最近のアメリカのジャーナルでミニスクリューが上顎洞を突き破っていたCT画像がでていました。鼻の空洞にミニインプラントが刺さるのだから、麻酔が切れたら痛むのでは?

しかし被験者全員が痛みも鼻の違和感も感じなかったと答えていました。そして治療が済んでミニインプラントを取り外した後も何ら、異常は出なかったと。なんだか安心して上顎にミニインプラントを使えそうです。いい知識を得た気分でした。

ミニインプラントで痛いのは最初の麻酔だけです。頑張って使ってみて早く美しく矯正治療を終わらせましょう。

                              長尾紀代子

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