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矯正治療で抜歯をする時、しない時

こんにちは。暑いですね(汗)。いや、医院にいてエアコンかかっているので暑くはないのですが、外は猛暑?ボストン矯正歯科の長尾です。読んで頂いてありがとうございます。

今日は矯正治療で健康な永久歯を抜いてしまうことについてのお話にします。

矯正治療で抜歯するかしないかについては、矯正医ごとに考えややり方が違いますので、あくまで私の考えと思って読んで頂けると幸いです。

なぜ矯正治療で歯を抜く必要がある時があるのか?

それはお口の大きさに対して、歯が並びきらないこと、また咬み合わせの問題、横顔の問題、歯の健康そのものの問題などでしょうか。

歯が並びきらない

私は銀座線を使っているのですが、椅子には2人ないしは3人に1本ずつバーのようなものがついています。歯が並びきらないとは、お口が小さすぎて、その2人がけの椅子に4人座ろうという、いわばぎゅうぎゅうな、すし詰め状態です。快適ではありません。歯も同じでぎゅうぎゅうだと、歯磨きが難しくなり虫歯、歯周病で歯を失うきっかけを作ってしまいます。

咬み合わせの問題

私も32歳まで出っ歯でした。今は仲の良い小牧市の出張先の先生にボストンで初めてお話ししたとき「歯が攻撃的だよね、矯正科でしょ?」と言われました、初対面の時です。今は仲が良いですよ、でも飲み会などあると、必ず彼の言った失礼話として披露しています。話がそれました。

そういう攻撃的な歯並びというと、上の前歯が出っ張っているんですよね。もしくは下の歯ないしは顎が引っ込んでいるか。私が矯正をしたころは、まだインビザラインは抜歯ケースに対応が難しく、2年ちょっとかけて第1小臼歯を上下左右4本抜いて、針金で矯正を私の敬愛するボストン大学Dr.Mike Blauにして頂きました。

横顔の問題

Eラインってお聞きになったことが有ると思います。お鼻の先端と、顎の一番出ているところを結んで直線を引きます。その直線の内側に唇が来ていると美しい横顔、出ていると出っ歯感が否めない、というものです。私は鼻が低いので抜歯してなおしてもそこまで、、、、。外国の方はお顔の凹凸が大きいのでお得ですよね。

歯の健康の問題

針金の矯正で抜歯した方がいいか、抜歯しないほうがいいか、悩むときがあります。そんな時はレントゲン写真を見てみます。小臼歯に神経の治療をして、割れそうなほど歯の質が少なくなっている歯がないか、歯周病がひどい歯はないか、などなるべく将来ダメになりそうな歯があればそちらを抜歯すれば、健康な歯が残ります。

インビザラインで抜歯なし

マウスピース矯正のインビザラインと、針金の矯正では得意分野が違います。なので針金だと抜歯が必要かなーと思う時でもインビザラインだと抜歯せず治ることもあります。

こちらの方の主訴は前歯が出っ張っているです。ちょっと上顎の写真をみるととんがっている感じがします。針金の治療だったら出っ張っている前歯を引っ込めるため上下左右4本第1小臼歯を抜いたと思います。

 

まだ治療途中なのですが、上の写真と下の写真、アーチを丸くしてあげるだけでずいぶん出っ張り感は解消されました。もちろん抜歯はしていません。ちなみにこれはインビザラインで治療をしましたが、私はこの患者さんの歯を0.1mmもこの時点では削っていません。削らなくても、奥にうごかしたりアーチを丸めてあげることでかなり印象が変わります。ですがこの患者さんは、この状態では満足されず、次は少しだけ削るフェーズに入っています。

 

最後に、矯正医をやっていると絶対に歯を抜きたくないという患者さんに出会うことは少なくありません。ワイヤーだと難しかった奥に動かす治療が、インビザラインは得意です(限度はありますが)。見えない、痛みが少ない、歯を抜かなくてもいい(ことが多い)、普通にお食事できる、歯も磨ける、もちろん針金の助けがないと難しい症例や、費用や期間の面など考えることも多いですが、両方使える引き出しの多い専門医に相談してみてください。セカンドオピニオンでもお待ちしております。   

では素敵な週末を                 長尾紀代子

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