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矯正治療と年齢について

こんにちは。Boston矯正歯科、院長の長尾です。3月となり異常に早い桜の開花宣言もされました。皆様、いかがお過ごしでしょうか?毎日コロナ流行のニュースで気が滅入りますよね。旅行やお出かけの計画も立てられませんよね。私も近くの川べりの桜並木を散歩するくらいでしょうか、、、

 

今日は気を取り直して、矯正治療と年齢についてお話していこうと思います。

矯正治療と年齢の関係

私は矯正治療に年齢制限はないと思っています。私が治療をさせて頂いた患者さんでワイヤー矯正、ほぼ上下全歯で行った方で一番お年を召した方は当時75歳の男性でした。インビザライン矯正では現在73歳の女性の患者さんが最年長です。このお二人に共通していることは健康な体と歯周組織、歯茎やその下にある歯槽骨をお持ちだったということでしょう。

矯正治療に制限をかける因子

しかしながらお若い方でもコントロールされていない歯周病をお持ちの方で歯周ポケットが深い部分があったりするとそれは矯正治療には不向きになります。コントロールされていない、きちんとした歯周病の治療を受けていない方に対して矯正治療を行うと、歯周病は増悪され移動している歯がグラグラ揺れ始めることがあります。矯正医も恐怖を感じます。ワイヤー矯正でいろいろと矯正装置が歯の周りについていると歯磨きもとても難しいです。そのため歯と歯茎の周りにプラークが残り歯周病がどんどん進行します。

矯正治療による抜歯があるときは、、、

矯正治療では歯を抜いて治療をすることもあります。多くは小臼歯と呼ばれる犬歯の奥の歯で真ん中から数えて4本目か5本目です。どちらかが治療されている時はなるべく状態の良い歯を残すようにします。そのため以下の神経処置を行った歯と虫歯のある歯はもしかしたらそれが小臼歯の場合、抜歯の対象になるかもしれません。ですから高い自費治療の白いかぶせものを入れる前に矯正治療が頭によぎったならば、ぜひご来院ください。

歯の神経処置をした後、根先端部の病変の存在も矯正治療前に診ておかないといけないポイントです。根の先に病変が残ったままだと根の周りの骨を溶かし始めます(根尖病巣)。そのまま矯正治療を始めると、根尖病巣が大きくなったり、歯茎に穴をあけ膿が出始めたり、免疫力などが弱まっている時だと急性病変に変化し大変な痛みを伴うこともあります。ですので根の治療がきちんとされているかも矯正治療スタートに大きく関与する因子と言えるでしょう。

虫歯は一番わかりやすいと思います。虫歯や詰め物が外れていたり、かけているなら先にそちらの治療を優先してください。

他には、、、

顎の痛みのある患者さんもいらっしゃいます。いわゆる顎関節症というやつです。症状は様々あります。顎が痛い、口が開かない、口を開けるときにカクカク音がする、などなど。まず痛みや機能障害(口が開かないなど)はその症状をどうにかしなければなりません。音がするだけですとなかなか治療の対象にならないことが多いです。痛みも顎の関節からくる痛みなのか、お口のまわりの筋肉由来の痛みなのかによって治療法も大きく変わってきます。成人の方の矯正治療と顎関節症の因果関係はまだよくわかっていないことが多いのが現状です。

まとめ

矯正治療に制限をかける因子としては年齢ではなく、お口の中の健康状態ということがお分かりいただけましたでしょうか。当院にいらっしゃる患者さんでよく、もう5年くらい歯医者に行ってない、とか2年くらい行っていないとか長期間、歯医者さんから遠ざかっている方が多いです。そういう方は虫歯があったり、歯石がいっぱいついていたり、着色もしていたりと矯正治療より前に治療をしないといけないことがたくさんあります。歯医者さんは楽しいところではないかもしれませんが、あなたの若さとお口の健康状態を保つため欠かせない場所です。少なくとも年に2から3回は歯医者に通って頂きたいと思います。

 

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