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矯正治療における抜歯について

皆様、こんにちは。

新型コロナウイルスによる肺炎が予想外の広がりをみせていますね。会社員の夫が「濃厚接触ってラッシュ時に東京で電車に乗れば、みんな濃厚接触だよ」とぼやいておりました。確かに。今年はオリンピック・パラリンピックもあり夏場の東京はどこもかしこも、濃厚接触の嵐になりそうです。インフルエンザのように暖かくなれば収束を迎えることを祈るのみですね。

本日は矯正治療における抜歯についてお話しようと思います。

矯正治療に抜歯は必要か

私は日本人には必要な方のほうが多いのではないかと思います。ちなみに私も30歳まで出っ歯でして、上下左右4本第1小臼歯を抜歯して矯正治療を受けました。治療前は出っ歯で唇を閉じるためには意識しないと閉じられませんでしたが、現在はむしろ開けておく状態にしておくほうが不自然です。

ではどうして日本人には抜歯が必要になる方のほうが多いと思うのか、それはやはり骨格の問題があります。顔が平たく奥行が浅い、また最近の若い方は本当にいわゆる「小顔」の方が多く、歯のサイズが小さくなっているという報告はないのでそりゃきれいには並びませんよね。

小顔でもきれいに歯は並び、かみ合わせも悪くない方もいらっしゃいます。そういう方はやはり口元が出っ張っていることが多いと思います。抜歯をしない、非抜歯での治療をモットーにされている先生の書かれた本を立ち読みしたことがありますが(買ってません)、治療のbefore afterを見てちょっと、えっ!と思ったことがありました。歯を抜かずにガタガタの状態を治す、親知らずを抜いて歯を奥に移動させても無理があったのでしょう。その患者さんの治療後の横顔は私にはゴリラのように見えました。女性の患者さんでしたが、ガタガタは治ったが出っ歯になったらそれは矯正治療を受けた意味はあるのでしょうか、、、、

横顔へのこだわり

日本人はあまり横顔を意識していない民族だと思います。自分の横顔を見ることは確かに少ないですが、口元のすっきり感はE-lineと言われるように欧米などではとても重視されています。

出っ張った口元はサルやゴリラを連想させます。もちろん抜歯することなくきれいな口元、歯並び、かみ合わせが得られる方も半数くらいはいらっしゃると思います、が、抜歯されたほうがきれいな口元になるのになーと思う患者さんもしばしばいらっしゃいます。

で、非抜歯矯正ってどう?

ということで私としては非抜歯矯正という名のつく勉強会を信じてはいませんし、会員になる気もさらさらありません。患者さんにとって必要だと思えば抜歯をお勧めします。また非抜歯矯正で治すということが多くの患者さんにとって可能だとは全く思っていません。

抜歯は確かに避けられるのであれば避けたいですが、そのためにサル顔、ゴリラ顔になってしまったらそちらのほうが悲しい。親知らずを抜いても奥に歯を移動できる量は限定的です。斜めに生えている大臼歯を起こしても、抜歯で得られる7mm前後のスペースにはかなわないと思います。

抜歯をしたくない方のほうが多いとは思いますが、メリット、デメリットどちらもよく考えて矯正治療を一生で一度だけのものにして頂ければと思います。

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