“可能な限り”歯を抜かない矯正
当院では“可能な限り”歯を抜かない矯正治療に力を入れています。
すべての患者さん、すべての症例に対して抜歯をしない矯正治療が提供できるわけではありません。それでも口内の状況を綿密に検査することで抜歯を必要としない治療方法が立案できる場合も多くあります。また、抜歯が必要な場合にはその理由を説明させていただき、患者さんの了承を得たうえで治療を進めています。
非抜歯の利点
非抜歯による矯正治療の利点として、治療期間が短いことが挙げられます。抜歯を行う矯正治療は通常2〜4年の治療期間を必要とします。これに対し、非抜歯の場合は約半分の1〜2年で治療が完了します。
短期治療を可能としているのは歯の移動距離の短さです。抜歯を行う場合、歯の抜けた場所に大きなスペースが生まれます。この場所を埋めるには歯を大きく移動させる必要があり、長い治療期間を要します。当院では治療期間を短縮し、患者さんの負担を軽減するためにも非抜歯での治療を目指しています。
非抜歯を実現する治療方法
非抜歯での治療を実現するため、当院では以下のような治療方法を採用しています。
インプラントアンカーの利用
極小の歯列矯正用インプラントを顎の骨に植立し、固定源とすることで歯を移動させる治療法です。
この方法であれば従来では実現不可能だった方向へ歯を移動させることができ、歯を口の内側に移動することも可能です。これによってできた空間を活用して歯を並べ直すことで、従来の治療方法では抜歯が必須であった患者さんに対して非抜歯の治療を提供することができます。
ディスキング(I.P.R/A.R.S)
生えている歯の表面を削ることで歯を動かすスペースを確保するのがディスキングです。歯の表面には1~2mmの厚さのエナメル質が存在し、その1/3(0.3mm~0.6mm)ほどを削ります。
健康な歯を削ることに抵抗があるかたもいるかと思います。しかし、削る量を正確にコントロールすることでほぼリスクなく治療が可能です。
抜歯をおすすめするケース
当院で抜歯をおすすめするのは以下のような場合です。
・抜歯をしないと機能的・審美的に正しい歯並びにならない
・抜歯をしないと美しい横顔にならない
当院が目指すのは患者さんが将来的に幸せになれる矯正治療です。そのため、きれいに歯を並べる“だけ”の治療は行いません。患者さん一人ひとりの考えや状況を考慮し、最適な治療プランを立案することに全力を注ぎます。
初めての方へ
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
電話番号
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