子供の八重歯・叢生の矯正治療例(10代男子・治療期間2年3ヶ月)
子供の八重歯・叢生の矯正治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 10代・男子 |
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治療期間 | 2年3ヶ月 |
抜歯 | |
治療費(税別) | 80万円 |
リスク等 | ・症例によっては歯を削ったり、抜いたりする場合がある ・歯の移動による痛みや違和感を感じることがある ・保定装置を使用しないと歯が後戻りする場合がある |
前歯のガタガタを主訴に来院。どうしても抜歯をしたくないとのことで、最初、取り外し式の装置で奥歯をさらに奥に移動させました。その後ワイヤーによる矯正に移行しました。この手法だと一番奥歯から手をつけていくのでなかなか前歯の歯並びにたどり着くのに時間がかかるため、ご家族様には「前歯まで本当に綺麗になるんですか?」とちょっとご心配をおかけしたと思います。ちゃんと綺麗になりました。ご家族も患者さんも最後にはご満足されました。たまに矯正専門医でない先生が、歯を奥に移動させ前歯をきれいに並べるということを、乳歯の残っているうちにやってらっしゃるのを拝見します。矯正専門医の懸念事項としては2つ。1つはもちろんかみ合わせをわかってやっておられるのか、もう1つは12歳頃に生えてくる6歳臼歯のさらに奥の第2大臼歯の生えるスペースや向きを考えてるのかということです。第1大臼歯を奥に動かすので、現代っ子の小さなお顔とお口には第2大臼歯が生えるスペースがなく、埋まったままだったり、ほっぺた側にずれて生えてきたりします。保護者の方もそんな奥までは見えないので、そのままです。ほっぺた側に当たって痛いときのみ、矯正医のところにいらっしゃいます。きちんと全部の歯を、かみ合わせの知識を持って治療していただきたい。「今、治療しないと治りませんよ」という言葉は矯正治療では、ほぼデタラメだと思ってください。私は自分の矯正治療を30歳スタートでしたし、ワイヤー矯正で最高齢の方は昭和16年生まれの男性でした。インビザラインでの最高齢は昭和19年生まれの女性です。いくつになっても健康な歯と歯周組織があれば矯正治療は出来るのです。