子供の出っ歯の矯正治療例
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子供の出っ歯の症状について
お子さまの出っ歯が気になる場合は、小学校3年生くらいを目途に、一度矯正歯科を受診されてみてください。一般的に出っ歯というのは、受け口ほど矯正治療を急ぐ必要のない歯列不正ですので、それ以前の年齢では経過観察することが多いです。また、この年代の出っ歯の治療というのは、歯の突出そのものを改善するというよりは、奥歯を後ろに移動したり、骨格的な問題を改善したりするなどして、将来出っ歯などの歯列不正が現れないような土台作りが主な治療目的となります。
子供の出っ歯の治療期間
年齢層:小学校中学年~小学校高学年
出っ歯は小学校4年前後が治療開始の一つのタイミングといえます。
子供の出っ歯の治療例(Before&After)と解説
子供の出っ歯の治療例(10代女性・治療期間9ヶ月)
年齢・性別 | 10代・女性 |
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治療期間 | 9ヶ月 |
治療費(税別) | 60万円 |
口が閉じない、出っ張り感を気にして来院。スペース的に問題はなかったので、全体的にアーチを丸く少し拡大して出っ張り感をを解消させました。非抜歯治療。このようにアーチを頬側に拡大しても、お顔が大きくなるなどの現象は起きませんのでご心配なく。患者さんはお口を普通に閉じていられるようになり、それによって前歯が乾燥しなくなり唾液の影響により虫歯のリスクも減りいいことずくめの矯正治療で、患者さんも満足してくださり私も嬉しい限りでした。
子供の出っ歯の治療例(10代女性・治療期間1年11ヶ月)
年齢・性別 | 10代・女性 |
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治療期間 | 1年11ヶ月 |
治療費(税別) | 80万円 |
お口が閉じれない、いつもポカンと口が開いてしまう、を主訴に来院されました。上段の写真を見ると、上顎と下顎の前歯の裏側しか見えません。写真の角度もありますが、横顔のレントゲン写真を撮ると歯が唇側に傾いているのがよくわかります。虫歯もなく、もったいないと思われるかもしれませんが、第1小臼歯を上下左右4本抜歯してワイヤー治療をしました。口元をなるべく引っ込めたい方はミニインプラントを最近よく使いますが、彼女は怖がりだったので最大限奥歯を固定源として、出っ張り感を解消させました。治療後は口元もスッキリ、お口をポカンと開けていることもなくなり、ご満足いただけました。お口がポカンと開いてしまうのは、前歯の出っ張り感が問題であることが少なくありません。ポカンと開いていると、前歯が乾いて、虫歯になりやすくなります。お口は閉じて、唾液を還流させることで虫歯予防にもなっているのです。
その他の長尾院長が行った「子供の出っ歯(上顎前突)」の矯正治療例はこちらから >>
そもそも、小児の上顎前突(出っ歯)とは具体的にどんな歯列?
ここでは乳歯と永久歯が交換している混合歯列期のお子様について、主に症状、治療方法、治療期間、治療についてのメリット、デメリットについて解説していきます。
乳歯の呼び方
乳歯は全部で20本あります。上下左右で5本ずつです。前歯が2本真ん中からA、B 、3本目の犬歯はC、乳臼歯はD、Eと呼び、歯科医師が右上Eとか言ったら右上の第2乳臼歯をさします。6歳ごろから第2乳臼歯の奥に最初の永久歯第1大臼歯が生えてきます。もしかしたら下の前歯の生え変わりの方が早い方もいらっしゃるかもしれません。永久歯はサメなどと違いもう次は生えてきません。人生100年時代をたった1回しか生え変わらない永久歯で生活していくのです。子供の頃からお手入れを怠らないようにして下さい。
乳歯の生え変わり順と時期
乳歯は下のAから、だいたい生後6ヶ月くらいから生え始め、だいたい2歳前後で20本が完成します。それから最初の永久歯6番が生えてくるのが6歳くらい、同時期ごろから下のA、Bがグラグラして、1番、2番が生え始めます。その次が7歳から8歳くらいに、上のA、8歳から9歳くらいに上のB
と順次抜け替わっていきます。C、D、Eの生え変わり順は個人差も多く、D→E→CかD→C→Eのどちらかが多いと思います。D→E→Cだと八重歯になりやすい事が多いですね。最近では生え変わりのゆっくりなお子様も多く、中学2年生でも乳歯が残っている方もいらっしゃいます。本数が揃っていればゆっくりで悪いことはないので、あまり気になさらないで下さい。
お子様の歯列不正と治療法について
出っ歯の状態
上、もしくは上下の歯が前方に位置している状態。唇が閉じられない事が多いので、唾液による自浄作用が少なく虫歯になりやすい、また転んだ時などの外傷によって、折れたり歯茎にめり込んだりすることもある。
出っ歯の種類
出っ歯には歯だけ出ている歯性の出っ歯と、骨格の異常による出っ歯と2種類ある。
歯性の出っ歯
頭に対しての顎の位置は正常で、歯のみが出ている状態である。上の6番が下の6番に対して、前方に位置している事が多い。また八重歯を伴う事もよく見られる。
骨格性の出っ歯
頭に対しての上顎もしくは上下顎の位置が前方にあるか、上顎の位置は正常だが下顎の位置が後方に位置しても出っ歯となる。しかし下顎が後方に位置している場合、小児期ではまだ下顎の成長発育が見込める場合があるので、骨格性の出っ歯に該当しなくなる事もある。
② 出っ歯の治療、期間、メリット、デメリット
歯性の出っ歯
治療方法と治療期間
永久歯に全て生え変わっていない場合、多くは取り外し式の装置で治療する事が多い。奥歯を後ろに移動させたり、口唇や頬の粘膜の力で前歯の角度を変えたりする装置などがある。もちろん装置を途中でやめてしまうと、後戻りを起こす事が多いので、永久歯列になり、ワイヤー矯正、またはマウスピース矯正などに移行するまで治療期間は5年以上と長くなる可能性が高い。
メリットとデメリット
*メリット:唇が閉じられるようになると、虫歯や外傷のリスクが減る。出っ歯がコンプレックスにならなくなる。
*デメリット:治療期間が長く、途中でやめてしまうお子様も多い。その場合、後戻りするリスクが多い。矯正治療が嫌いになってしまわれる事も多い。
骨格性の出っ歯
治療方法と治療期間
上下または上の顎の位置が頭の位置に対して、歯の移動だけでは治療が難しい時は、成長発育が終わるのを待って、矯正治療と外科的手術の併用となる。期間は主に2年間でこれらは成人矯正の分野になる。下顎の成長発育は上顎に比べて遅いので、様々な装置で下顎を前方に誘導する試みがなされているが、海外の文献を紐解くと、下顎を前方に誘導しているわけではなく、下の前歯を前方に傾けさせているだけの装置が多いとの研究結果が多い。成長発育は誰にも見通せないので、経過を観察していく事に私はしている(日本の矯正の先生は違うやり方をお持ちかもしれませんが)。
メリットとデメリット
メリット:外科的手術を行うので費用は健康保険が適用される。また歯のみの治療よりも劇的な変化が見られる。
デメリット:出っ歯のままで20歳前後までいないといけないので出っ歯がコンプレックスになる事がある。
新橋・虎ノ門で子供の出っ歯の矯正治療をお考えの方はぜひ無料相談へ
BOSTON矯正歯科では、矯正歯科認定医が子供の出っ歯の矯正治療を担当致します。また、歯並び無料相談・セカンドオピニオンも実施しておりますので、新橋・虎ノ門の矯正歯科で子供の出っ歯の矯正治療をお考えの方はぜひお気軽に当院までお電話いただくか、またはメール相談(写メ相談)をお送りください。子供の出っ歯の矯正治療実績豊富な矯正歯科医が、どのように治すのか、子供の出っ歯の矯正治療の治療費はどのくらいかかるのか、子供の出っ歯の矯正治療の治療期間短縮の可能性も含め、詳しく無料カウンセリング致します。お気軽にご相談ください。