治療の終了って?
こんにちは。Boston矯正歯科、院長の長尾です。
今日は矯正治療をいつ終了するか、という判断についてお話したいと思います。これはあくまで矯正医側からの目線です。これら判断基準を満たしていなくても、ぶっちゃけていうなら患者様の満足がそこにあればいいのではないか、と思います。
矯正終了の判断基準
①歯がきれいに並んでいる。それはそうです。できれば前歯だけに限定せず奥歯もきれいに並べたいです。きれいに並べる、きれいなアーチを作っているだけではなく、3次元的に見ても整っていることで食べ物が詰まりにくくなったり、歯が磨きやすくなったりします。
②犬歯のかみ合わせがいい。歯医者さんがいういわゆる犬歯誘導というやつです。犬歯の位置がいいことにより全体的なかみ合わせがも整いやすいです。
③上の前歯の真ん中(正中)をお顔の正中と合わせる。お顔の正中は上唇のくぼんだ部分でみます。鼻などでみると鼻が曲がっている方もいらっしゃるので矯正では使わないです。上唇の真ん中と上の前歯の真ん中があっていることが大切です。よくイ~っとすると下の歯の真ん中が合わない、と言われますが成人矯正の方だと歯のバランスだったり、かみ合わせだったりで下の歯は合わないことがあります。でも人生でイ~っとして上下の歯の真ん中があっているか確かめる瞬間なんてのはめったにありませんので、下の歯の真ん中まではそこまで気にしなくてもいいかなと思っています。
私の最低限の終了の判断基準はこの3つが大事だと思います。もちろんその他にもとか、全体的に左右均等に咬みあわせるとか、いろいろありますが成人矯正の方はなかなか難しい場合もあります。
矯正の目的はもちろん今より審美的に美しい歯並びになることもさることながら、機能的、きちんと咬めて、歯磨きのしやすい、これから100歳になっても今の歯を維持できるような、美味しくお食事をとって頂けるような歯並びにすることだと思っています。一朝一夕にはいきませんが、一緒に頑張りましょう!