無料カウンセリング予約

BLOGブログ

出っ歯を考える

皆様、こんにちは。Boston矯正歯科 院長の長尾紀代子です。東京は通勤電車がいつもより空いています。患者様の中にもテレワークになったので予約日を変更してほしいとご連絡を頂いた方もいらっしゃいました。新型コロナウイルスが与える様々なダメージが、日に日に大きさを増しているように感じる今日この頃です。

今日は元出っ歯の私が出っ歯について考えようと思います。

出っ歯とはどういう状態?

出っ歯というと患者さんの多くは前歯のみの治療で治る、前歯だけ出っ歯だから治したいというお話をよくされます。しかしながらどうして前歯が出っ張ってしまったのでしょう?その原因を探らないと根本的な解決には至らないのです。

出っ歯とは奥歯が前に来ているか、骨格的に出ているか、その組み合わせ

出っ歯とは奥歯が、特に上の奥歯が下の奥歯に対して相対的に前方に位置するとそれに応じて、前に生える歯が行き場を失い、どんどん前に生えてきて出てしまうという状態です。もちろんすべての上の奥歯が前にある方が出っ歯になるわけではないです。八重歯になったり前歯のかみ合わせがとても深くなって下の前歯が全然見えなくなるのも上の奥歯が前に位置している時に起こりやすいです。

もしくは骨格的に上顎、又は上下顎が頭の位置に対して前にある時はどうしてもおサルさんっぽい、ゴリラっぽいお顔になりがちです。顎の位置不正がひどい場合は手術で治すことになります。この手術は矯正科と口腔外科がタイアップして行うもので、決して○○美容整形外科とかで行うものではないのでご注意ください(ちなみに矯正科と口腔外科が行うものですと健康保険の適応になります)。

もちろんその組み合わせの方もいらっしゃいます。

出っ歯の治療

治療方法は出っ歯の度合いにもよりますので、なかなか一概に申し上げにくいですがまとめてみましょう。

マウスピース(インビザライン)による出っ歯の治療

マウスピースによる出っ歯の治療は、奥歯(第1大臼歯)の位置する場所がそこまでひどくない場合に用いられます。マウスピースによる治療は奥歯を後ろに移動させるのが得意なため、比較的向いています。ですが奥歯を後ろに移動させるにしても限界があるので(もちろん親知らずは抜いてくださいね~)、そこまでひどくない第1大臼歯の位置の場合に適応になります。

もしくは第1大臼歯が1歯分すべて前に位置していると、上の4番目の歯を抜歯して前歯を引っ込めるという手もあります。マウスピース矯正では割と高度なテクニックというか治療計画の立案方法が必要になりますし、うまくいかなかった場合のリカバリー方法も必要になってきますので歯医者選びが大事なポイントになります。

ワイヤー矯正による出っ歯の治療

ワイヤー矯正だと私は抜歯をおすすめすることが多いです。10代の方でそこまでひどくないと奥歯を後ろにちょっと移動とか思いますがやはり親知らずが邪魔したり、後戻りを考えると抜歯がいいかなと思います。

元出っ歯の私が思うこと

矯正医となり毎日患者さんの横顔のレントゲン写真(セファログラムレントゲンといいます)を見ていると、日本人の方になんと出っ歯の方の多いこと。私は横顔の写真などをみて総合的に判断していますが、やはりお顔の出っ張っている方も多いです。元出っ歯の私は30歳の頃、ボストンで出っ歯を治すべく4本小臼歯を抜歯して2年と1か月の治療をレジデント期間中に終えました。そして口から歯が出ない、いつも考えなくても口を閉じていられるきれいと思える歯並び、かみ合わせを手に入れました。2年が長くはなかったというと嘘かもしれませんが、慣れてしまうと割と平気。ワイヤー矯正でしたがアメリカだったせいか人目も気にもなりませんでした

皆様にも美しい口元を手に入れてほしいと願う今日この頃です。おつきあいありがとうございました。

 

Contact お問い合わせ

タップで電話する 無料カウンセリング予約