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親知らずは抜くべきか

皆様、こんにちは。Boston矯正歯科、院長の長尾です。タイトルのみ書いてある書きかけブログを完成させるべく親知らずは抜くべきか論争におつきあい頂ければと思います。

矯正学的には抜いたほうがいいのでは、とお答えしてます

現在、医院ではこうお答えしております。上下左右の親知らずがまっすぐ美しく生えているならばそのままにしておきましょう。生えるスペースに恵まれず、親知らずが1本手前の歯を押しているようならば抜いたほうがいいと思います。

ちょっと生えかけの親知らずは悪いやつです

あとちょっと生えかけているがスペースがなくてずっとこのまま動いていないという状態ですと、抜歯を強くお勧めしています。これはちょっと生えかけの状態がよくないからです。ちょっと生えかけの親知らずは歯磨きしにくいです。歯磨きしにくいためちょっと生えかけの部分から汚れや細菌が入って親知らずが腫れた!という状態になるわけです。これは矯正医でなくとも普通の歯科医ならば抜歯をお勧めする状態であると思います。

埋まっている親知らずはどうする?

完全に埋まっている親知らずに対する処置は埋まり方によります。まっすぐ上を向いて埋まっているのか、斜めに手前に倒れて埋まっているのか、完全に横を向いて手前に向かって埋まっているのか、の3パターンが主に考えられる埋まり方だと思われます。

この中でも埋まり方によりまた分類されます。それは隣の(手前の)第2大臼歯に対する影響の有無です。まっすぐ上を向いて埋まっていても第2大臼歯の根っこに近かったり、その根を障害している時は抜歯です。これは他の埋まり方にも共通することですが、親知らずが手前の歯に影響を及ぼしそうな親知らずは抜歯!が第1選択です。

埋まっている親知らずを抜くことのメリット、デメリット

抜歯、抜歯と簡単に言うけど大丈夫なの?と皆さん思われるでしょう。埋まってる歯なんて抜いてもいいの?安全なの?と質問されることもよくあります。私も口腔外科の専門医ではないので、一概にすべての親知らずに対して抜いても大丈夫!と太鼓判を押すことはできません。中には「いやー、こりゃ大変そうだよ」と口腔外科医の同期に写メを送って言われることもあります。もちろんそういう歯は必ずCT撮影などしてからの抜歯になりますが、だいたい大学歯科病院に行って抜いてもらうか、ということになります。

論文的には

矯正治療において問題になってくる親知らずの多くは下顎の親知らずだと思います。たくさんの論文が親知らずがあることによる下顎前歯のガタガタの矯正治療を終えた後に再度ガタガタ出現について述べています。古い論文からカウントすると膨大な量になるので、さすがに全部読むことは不可能だと思われますが、ボストン大学時代にほぼすべての論文を読んで記憶しているであろう恩師のDr.Gianellyによりますと、後戻りするかしないかは半々だそうです。平たく言うと親知らずを抜いたら後戻りしなかったが半分親知らずを抜いても後戻りしたが半分。こういわれてしまうと、抜いたら後戻りを起こさなかった人がいるのなら抜いておきましょう、と勧めるのが矯正医です。

ですから矯正のドクターをやっている人間は親知らずの抜歯を普通の歯医者以上に進めると思ってもらって構いません。せっかく治した下顎前歯のガタガタが再発したらいやですから。

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