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インビザラインが苦手な事 アメリカ矯正歯科学会誌より

こんにちは。私の出身地、名古屋ではとうとう40度を越しました。来週は名古屋に行き仕事をしてきます。帰りたくない。。。。でも頑張ります。

ようこそBoston矯正歯科のブログへ。矯正治療を考えていらっしゃる方に為になるような情報を発信できればと思っています。

今日はアメリカ矯正歯科学会誌AJO-DO(American Journal of Orthodontics &Dentofacial  Orthopedics 、orthodontics は歯科矯正学、dentofacial orthopedicsは顎変形症を治す学問とでも訳しましょうか)の最新号にのっていたインビザラインで治療するには難しいことがのっていたので、ご紹介してみます。

インビザラインが苦手なこと

インビザラインは色々な動きが出来ますが、ズバリ、苦手なことは①前歯の圧下(あっか)と②捻転です。

前歯の圧下(あっか)とは?

前歯の圧下というのは、前歯のかみ合わせが深い状態を治療するときに行います。

普通に奥歯でかんで見て鏡を見て下さい。あなたの下の歯はどのくらい見えますか?歯の長さにもよりますが、全く見えない、3分の1以下という方は過蓋咬合(かがいこうごう、深いかみ合わせ、Deep Bite)といって、悪いかみ合わせとされています。うまくかみ切れなかったり、歯周病などになると悪化する因子になります。

私はかみ合わせをワイヤー矯正やミニインプラントを使って治療するのは得意です。ですから前歯のかみ合わせが深い方はインビザラインを先に行うより、まず他の治療法で治してからをお勧めしています。

圧下といっても歯が歯茎にめり込んで、短くなるわけではなく、骨や歯茎も作り変えられて行きますので歯の長さは変わりませんから大丈夫ですよ。

下の写真の患者様は下の前歯が100%見えません。これが過蓋咬合、deep biteです。

捻転とは?

捻転というのは、歯、特に前歯、犬歯や第1、2小臼歯に起こりやすいです。学会誌では特に犬歯の捻転が難しいとありました。犬歯は根っ子が最も長い歯なので、それも頷けます。上から見たとき角度がグニャリとねじれている状態です。90度程度のねじれでしたらよくありますが、やはり後戻りしやすいです。180度ねじれて完全に頬側と舌側が反対になっていると、もう諦めてそのままにしておきます。これもワイヤー矯正などでは比較的治しやすいので、インビザラインの先に治しておいて、後戻りに十分注意してインビザラインをスタートする事が多いです。

下の症例の患者様は下の前歯がたてに斜めになっていますし、上の歯は前歯も2番目の歯も捻転しています。わかりやすくいうと歯が綺麗に並んでいなくて、斜めになっているような状態を捻転という事が多いと思います。

最後に

インビザラインはとてもいい治療法であることに変わりはありません。しかし苦手なことももちろんあります。それはワイヤー矯正でも同じです。それをしっかり知っている矯正専門医を見つけて、しっかり治療を受けて下さい。ボストン矯正歯科でも初診矯正相談、セカンドオピニオンでもお待ちしております。    

みなさま、熱中症に気をつけて、暑い夏を乗り越えましょう。

                    長尾紀代子

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