矯正治療後の後戻り|虎ノ門駅・ 新橋駅すぐのインビザライン・マウスピース矯正歯科

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矯正治療後の後戻り

投稿日:2018年6月26日

カテゴリ:院長ブログ

皆様、こんにちは。ボストン矯正歯科 院長の長尾です。もう梅雨明けでしょうか?いいお天気ですが、暑いですね(涙)。皆様も熱中症にお気を付けください。

さて今日のお題は矯正治療後の後戻りにしてみました。とても大事なことです。矯正治療と同じくらい。しっかり読んでください。

矯正治療後の後戻りとは?

皆様、矯正治療を年単位で受けたら、それで終わりと思っていらっしゃいませんか?残念ながら、針金矯正にしろ、インビザラインにしろ、治療がすべて終了し、装置を外して何もしないと歯はもとの位置に戻ろうとします。あんなにきれいに治したのに、そんな(涙)、と思うこともしばしば。また前歯の真ん中に隙間のある方(正中離開 せいちゅうりかい)は、隙間を閉じて、数か月装置をそのままにして閉じたままにしておいて、もういいかな、と外してみても空いてくることがあります。

なぜ後戻りするの?

それは歯に力をかけて移動させると、例えば右側に歯を動かそうとすると右側の骨に力がかかり、骨は吸収されます。そして吸収された部分に歯の根が移動してくるのです。左側の骨は?骨がない部分ができてきます。もちろん時間の経過とともに骨のない部分は新しく作られた骨に置き換えられます。このようなことを繰り返し、きれいな歯並び、咬み合わせにもっていくわけです。この右の骨が吸収されなくなるのにおおよそ1か月を要します。なので矯正治療は1ヵ月に1回の医院が多いのです。そしてこの歯の動きは1ヵ月に最大でも1mm程度しか動かないのです。10代の柔らかい骨のお子様や、歯周病で骨が少ない方はまた別です。もちろん個人差もあります。

後戻りをするのは新しく骨が作られるほうが、吸収されて歯根におきかえられるより時間がかかるからです。犬の実験では(愛犬家の皆さん、ごめんなさい)、犬に矯正装置をつけ、歯を動かし、新しい骨ができるまでの期間を調査しました。すると犬では約8か月かかることがわかりました。人間と犬とですからなかなか比較も難しいですし、年齢や骨の厚みなど様々な因子が加わるので何とも言えませんが、新しい骨ができないと、そこはまさにふわふわな状態です。歯もきつい場所よりふわふわな所に行きたいため、後戻りが起こるのではないでしょうか。

後戻り防止には、リテーナーしかない

矯正装置をとると、歯は自由を得て以前にいた楽な所に戻ろうとします。それを止める装置がリテーナーと呼ばれる取り外し式の装置です。いろいろな種類があります。クリアリテーナー、ホーレータイプリテーナー、ベッグタイプリテーナー、スプリングリテーナーなどなど。私のやり方は矯正装置を取ったその日に型どりをします。上下2つずつとり、1セットは医院ですぐに作れるクリアリテーナー用に、もう1セットは技工所さんに郵送し、その患者さんに一番あっているだろうリテーナーを作ってもらいます。クリアリテーナーは1か月ほどはお食事と歯磨き以外の時間は装着していてもらいます(いわゆるマウスピースだと思ってください)。技工所さんから何年かは壊れない、あと少しだけ歯が動いても調整可能なその他のタイプのリテーナーが届いたら、夜間就寝時にそちらを使って頂きます。医院ですぐに作れるクリアリテーナーは耐久性に問題ありで、早い方は2か月、ゆっくりの方でも半年ほどで穴が開いたり、われたりしてきます。技工所さんのリテーナーより、クリアリテーナーのほうが異物感が少なく、ホールドされてて、また外から見えないからいいという方が多いです。

リテーナーはいつまでつけるの?

ボストンにいた時に先輩レジデントから「リテーナーはフォーエバーだ」(英語でですよ)と言われたことがあります。リテーナーの多くの論文を読むと長いものでは20年、短くても5年リテーナーをしているか、いないかでの比較検討が行われています。アメリカでは歯の治療費が高く、矯正治療費は日本より安いため矯正をしてきれいな歯並び、咬み合わせになり、将来的な歯の治療にかかる費用を無くそうとしているため、リテーナーの装着率がいいのだと思います。

上の写真の方は、お母さんに矯正しなさいときつく言われ、しぶしぶ矯正をはじめ協力的ではなかったので時間はかかりましたが、きれいになったと思います。しかし協力的でない患者さんは、リテーナーにも協力的ではなく、現在は上の矯正前の状態にほぼ戻ってしまいました。3か月に1度程度はリテーナーを医院に持ってきてもらい、きちんと合っているか、使っているか、歯の移動はないかなどチェックをするのですが、いつもリテーナーを持ってきてくれないと、調整のしようもありませんし、ましてや使ってもらえなければお手上げです。

矯正は治療が終わった後のほうが ずっと長い

例えば15歳で治療をはじめ、17歳くらいで治療が終わったとします。それから一生、その歯で食べていくのです。矯正治療が終わった後の人生のほうが長く、その間、美しい歯、機能的な咬み合わせを維持するにはリテーナーをなるべく長いこと使って頂くしかないのです。1年くらい使って、動いてないからもういいや、とやめてしまうと半年後、必ず後悔します。2度目の矯正治療をやる方も多いです。矯正治療は決して安くはないですし、快適で楽しいものでもないと思います。ですからぜひリテーナーをしっかりと使ってください。お願いします。

                              長尾紀代子

 

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